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OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■経営部会「ドミノ・ピザの企業戦略」セミナー

日 時 2008年11月11日(火)18時〜19時30分
会 場 スクワール麹町(華の間)
講 師 アーネスト・マツオ・比嘉 氏(株式会社ヒガ・インダストリーズ 代表取締役社長)
参加者 31名
主 催 OAC「経営部会」

「ドミノ・ピザ」を初めて日本に上陸させた、著名な起業家であるアーネスト・マツオ・比嘉氏を講師としてお招きし、経営部会主催のオープンセミナーを開催しました。
比嘉氏は日本で食の宅配市場を切り拓いたパイオニアであり、東洋経済の「日本の起業家50人」にも選ばれた、日本を代表する起業家のひとり。いまも新たな事業を起こして上場をめざすなど、経営戦略が泉のように湧く名経営者です。今回の講演では「ドミノ・ピザの企業戦略」と題し、「ドミノ・ピザ」日本上陸のストーリーはもちろん、ご自身のビジネスに対する考え方や成功の秘訣などをじっくり語っていただきました。
比嘉氏が日本に「ドミノ・ピザ」第1号店(恵比寿)をオープンさせたのは1985年。当時の日本はビデオやゲーム機などが普及し、外出しなくても家庭に楽しいことがどんどん増えてきた時代。しかも婚期が遅くなり、独身者も多くなりました。そんな日本の生活にはピザがきっとフィットする、そう考えたそうです。
ただ、アメリカで成功したコンセプトをそのまま日本に持ってきても失敗する、と比嘉氏。アメリカ人はおいしくて量が多ければOKですが、日本人は見た目を重視する傾向があるので、日本上陸のため、トッピングの種類や全体の色合いまでイチから見直したそうです。
また、低単価で勝負してはラーメンには勝てないので、ピザは高単価に。そして「出前」という言葉は、店で食べるより質が悪くてしかも遅いというイメージがあるので、「出前ピザ」とは呼ばせず「宅配ピザ」という言葉を選んだなど、面白い話が次から次へと出てきて興味が尽きない講演でした。
約1時間の講演の後、30分の質問の時間。そこでも、ハワイ生まれの日系3世である比嘉氏に「オバマ大統領をどう思うか?」というユニークな質問が飛び出るなど、会場はたいへん盛りあがりました。一流の事業家の発想に触れることのできた1時間30分、しかもご参加された方に楽しく充実した時間を過ごしていただき、経営部会として達成感のあるセミナーとなりました。

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