THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
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■Webビズ研セミナー

第2回Webビズ研セミナー
デジタルと映像の超入門 〜これまでと、これからの話〜
開催日 2015年3月11日(水)17:00〜19:30
会 場 株式会社Too 本社内「The Gallery Too」
講 師 株式会社電通テック(イベント・スペースプロモーション部門)
スペースソリューション事業部 テクニカルデザイン部 部長
稲崎 知也 氏
主 催 公益社団法人 日本広告制作協会(OAC)
協 力 株式会社Too
第二回目の今回は、昨今WEBを取り巻く環境で脚光を浴び始めている映像・動画について「デジタルと映像の超入門」として、「そもそもデジタルってなんだ?」という基本的な内容から、映像のつくり方、デジタルサイネージやトレインチャンネルまで、映像と広告のこれまでと、これからの話を紹介。
講師にはインターネット創世期以前より映像関係に深くかかわってこられた電通テックの稲崎氏を迎え講演頂いた。
当部会担当高橋氏の司会のもと稲崎氏のセミナーが始まった。

第一部●映像制作のこれまで、そして今。

冒頭、参加した各社が映像と動画をどう捉えているのかからスタート。関わっている認識の違いによるものだが、映像というと会員社にとってはハードルが高いように感じてしまうが、動画では簡易にできるものがある、と言うことでとっつきやすいということを伝えられた。
第一部では、デジタルとして映像に関わり始めたころからの苦労話と、映像制作に必要な「必ず押さえておくべきこと」として、解像度、コマ、制作フローの基本的な説明から、後工程を担っていたポストプロダクションが、現在ではすべてを集約して制作するような仕組みになってきたなどが説明された。
また映像制作をやっていない制作会社が、映像会社とコラボするには?として最低限「納品の仕様を聞く」そして「エンコードを理解する」を押さえておけばよいことに加え、現在のカメラの良さなども伝えられた。

第二部●デジタル化によるコンテンツのこれから。

第二部では、現在のデジタルの環境と動画の動向について話をされた。
2014年は動画元年と言っても良い。その状況としてアナログからデジタルへの環境移行が完了し、時間や場所、人といった「壁」がなくなり、デバイスとプラットフォームが多様化してきた。
動画を成功させるためには、インターネットユーザーが好む且つ、友達にシェアしたくなるコンテンツの提供する必要がある。また素人の映像が世の中にウケている。その証拠としてYou Tuberなる映像が好きな素人がつくる映像は、ユーザーの気持ちであらゆるもの(コト)を紹介し、企業でも利用されてきていることがあげられる。
メディアは多様化し、2008年はTVとDVDだけだったものが、今やスマートフォン、タブレット、デジタルサイネージ、PC、TVなどに。表示もマルチディスプレイからオムニ(無限)ディスプレイ時代になろうとしている。
それはユーザーを飽きさせない工夫をすることではとても理にかなっていること。ただの動画は長くても5秒しか見てくれない。その証拠にYou Tubeの映像を見るときに5秒間のCMが入るものがあるが、それが終わるのが待ち遠しくて仕方がない自分(多くの人が当てはまっていることとして)がいる、という事実。

動きっぱなしはアテンションにならず、スルーされてしまうので、動と静をうまくバランスをとって織り交ぜることが重要だ。基本は静にある。

映像・動画に限らずプロモーションに関わるこの業界は、下記のYahoo! japanの「マーケティングソリューションカンパニー新戦略」の動画を見ると、もとめられるスピード感が理解できるだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=WCNd6jHikgI

これ(上記Yahoo! japan動画)今後は「マーケティング主導の広告」が主流になると思われる。そしてそのマーケティングにあわせた情報発信をする必要になってきて、制作のサイクルが日進月歩で早くなってきているのは間違いない。新鮮な情報はすぐにでも公開したくなるもの。この現象は、我々制作に携わるものとしては決して良いことではなく脅威かもしれない。

テクノロジーが進むと、約1/2の職業がなくなると言われている(米国調査)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925

http://lrandcom.com/automation
その中で生き残っていくのは、常に未知のものに挑戦していくことが大事。

最後に、これから取り組む制作会社に役立つTIPを2つ教示していただいた。
ひとつ目は、Googleのやっていることを見ておこう!
GoogleはVRや人工知能など最先端技術を駆使してあらゆることにチャレンジしており、利用者が多い。世の中の動きをみることができる!
ふたつ目は、社内にアルバイトでも良いので、オタクを置いておこう!
オタクは、どんなことにおいても、興味がある「それ」について徹底的に身に付ける技術を持っていて、そばに置いておくと大変便利で且つ、いないと困る存在になる!
質疑応答は、数名から生々しい声も聴かれ非常に関心の高いセミナーになった。
参考までに、稲崎氏の推薦するビジネス本として下記3冊が紹介された。
「ITビジネスの原理」尾原和啓著 NHK出版
「スピリチュアル・マシーン」レイ・カーツワイル・田中三彦・田中茂彦著 翔泳社
「超高齢社会マーケティング」電通シニアプロジェクト 斉藤徹著 ダイヤモンド社
この後、質疑応答に移り本日のセミナーは終了した。

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