今回は、デザイン関係者に向けた、デジタルプリンティングの講座を開催。
インクジェットなどを用いたオンデマンド印刷はオフセット印刷と異なり、小ロットで大判出力ができ、ニスや厚盛りなど、今までは手間のかかった特殊印刷も一台のプリンターで自由自在な表現を用いて制作出来る時代になりました。
印刷する数量・コスト・時間と表現に応じてオフセット印刷とオンデマンド印刷を器用に使い分けられる知識が必要です。
いまやどんどん進化し続けるオンデマンドプリント技術を駆使すれば、プロモーションの強い武器になることを、クリエイターが知らないのは実にもったいない。技術や想像力がともに手を取り合わなければ、オンデマンド技術もクリエイティブも進化しません。

今回は、Tooさんのご尽力により「クリエイター」「メーカー」「ベンダー」8社が一堂に会して、お互いを研鑽できる場を提供することを目的に開催されました。
おおきなコンベンション以外では、なかなかライバル会社どうしが同じ会場に会する事はなかなかありません。しかし今回は、各社ともクリエイターと直接会える場をつくるために、ライバル社同士が一堂に会し、それぞれがブースを設営して出力実機や製品サンプルなどを出展してくれました。
おかげで、クリエイターの参加者57名だけでなく、参加企業の担当者を加えると80名近くになり、開演前から会場はすごい熱気に包まれていました。

◇第一部：18：00〜19：00

前半の一時間は、電通オンデマンドグラフィック執行役員 小野裕二氏による講演がおこなわれました。

小野氏は実務でも、様々なプロモーションにオンデマンドテクノロジーを活用し、また様々なコンベンションでも講演をされてきたキャリアをお持ちの方で、今回は、ここ数年のオンデマンドテクノロジーの発展の経緯から、世界の実情、すでに国内でも、どのような活用がおこなわれているのか、そしてこれからどう発展していくのかをプロジェクターによって、たくさんの図版や写真をもとに時間をオーバーするほど熱心に解説していただきました。

また小野氏が集めた様々な出力サンプルなども、参加者の席に回され、実際に手に取って見ることができました。

◇第二部19：20〜21：00

休憩をはさんで第二部は、前半の30分ほどで参加企業のプレゼンテーションがおこなわれ、その後に懇親会形式で飲物とおつまみを用意して、参加者が出展企業のブースを巡って、実際の出力サンプルに触れたり、各社の担当者との意見交換ができる場にしました。
いつもなら第一部の講演が終わると、そそくさと帰る参加者が、今回はほとんど残って、ビールを片手に各社のブースを廻って、出力サンプルなどを見たり、担当者への質問や意見交換をしたり、21時の終了まで会場は熱気に包まれて盛況でした。
終了後、参加企業のみなさんに感想を聞いたところ、どの企業「こんなにたくさんのクリエイターの方たちと一度に会えるチャンスはなかなかない。名刺交換もたくさんできて、今日は本当に参加できて良かった」との感想をいただきました。
また「次回のセミナーを開催する時も、ぜひ呼んで欲しい」との声もいただきました。