THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
NEWS! イベント&セミナー情報
■経営部会主催セミナー
「デジタルテクノロジーによる広告クリテイティブの変貌」開催報告

日 時 2012年7月3日(火)午後6時〜7時40分
会 場 株式会社日本デザインセンター・13階
オープンスペース「POLYLOGUE」
講 師 杉山 恒太郎 氏
(株式会社ライトパブリシティ 代表取締役副社長)
参加者 オープンセミナー(会員社、一般、学生 総計105名)

元電通・杉山恒太郎氏をお招きし、オープンセミナーを実施。OAC会員社の他、一般の方や学生からもエントリーがあり、105名という大盛況の中スタートした。
今回のテーマは「デジタルテクノロジーによる広告クリテイティブの変貌」と題し、杉山氏の考察する近年までの広告コミュニケーションの変遷から、YouTubeやTwitter、face bookといった各種デジタルツールを活用した最新のコミュニケーションモデルの紹介まで、実例や映像を多用して非常に充実した内容であった。
セミナー前半では、それまでの広告にコピーライター&アートディレクターという概念を持ち込んだDDBの有名な「VW Think Small」をピックアップし、「馴質(じゅんしつ)異化(いか)」(既知のものを,新しい視点から見ることで新しい着想をえること)というキーワードの大切さを語られた。何をどう伝えるかという文脈(CONTEXT)を見つける事が重要であり、変わらぬクリエイティブの醍醐味とは世の中の価値を変える事であるというのが、杉山氏の考え方だ。意外性のある文脈(CONTEXT)は人を魅了し、価値(PERCEPTION)を転換させる力があるということである。
後半では、“Why to say ?” から “What to do?” へと変化してきた現在の最新事例をもとに、今時代はコピーライター&アートディレクターからテクノロジー&ストリーテーリングの時代になっていることの重要性を説いた。
事例では
○BEST BUYのTWELLP FORCE
 http://cpg.buzzlog.jp/e154884.html
 http://japan.internet.com/column/atlas/20101129/1.html
○ユニクロのUNIQLOCK
 http://www.uniqlo.jp/uniqlock/
○INTELのMuseum of Me
 *face bookとの連動です。アカウントをお持ちの方はお試しください。
 http://www.intel.com/museumofme/r/index.htm
等を紹介された。
特にT-Mobile のLife is for Sharing は、今のコミュニケーションの在り方を象徴的に表したコピーであると絶賛された。
http://www.youtube.com/watch?v=VQ3d3KigPQM

また、カンヌ国際広告祭から「Advertising」の二文字が消え「International Festival of Creativity」となったが、これは単純に広告が無くなったのではなく概念拡張であり、ソーシャルメディアを含めたコミュニケーションの可能性が広がったということだと話された。つまりは「伝える」というこれまでの広告の役目からシフトチェンジし、共有して(Share)体験でき(Experience)役立つ(useful)コミュニケーション構築という作業に変わってきたということである。

最後に、杉山氏自身も審査委員長を務められた昨年のACC CM FESTIVAL にて大賞を獲得した「九州新幹線全線開業」
http://www.youtube.com/watch?v=leG1I8GOW1Y
と「東京ガス・お弁当メール」
http://www.youtube.com/watch?v=Xgp3aPR-llM
をピックアップし、生活者が参加したり喜びを共有する広告がまさに今の時代をとらえ、心を揺さぶるメッセージとなっている好例として紹介された。内容が盛り沢山であったため1時間40分という短い時間の中では駆け足となってしまったが、これからの広告業界においてひとつの方向性を確認することができる貴重なセミナーであった。

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