THE ORGANIZATION OF ADVERTISING CREATION
OAC 社団法人 日本広告制作協会
NEWS! イベント&セミナー情報
■2012年度 第3回「Webビズ研」開催報告

明日のWebコンテンツは、あなたが創る!
〜Webコンテンツの戦略から制作までを徹底的に考える〜
日 時 2013年2月15日(金)16:00〜18:45
会 場 (株)モリサワ モリサワホール
講 師 安田英久氏/(株)インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
大岡旨成氏/(株)コンセント 取締役プロジェクトマネージャー
成田幸久氏/(株)インフォバーン 執行役員コンテンツ部門長
参加者 43名
主 催 公益社団法人 日本広告制作協会(OAC)
協 力 (株)モリサワ、(株)Too、(株)イマジカデジタルスケープ、(株)コンセント、(株)インフォバーン、(株)インプレスビジネスメディア


“コンテンツ中心主義”をテーマにセミナーを行ってきた2012年度OAC「Webビズ研」もいよいよ今回で最終回。会員社でWeb業務に携わっている皆さまと一緒にコンテンツの戦略から制作までを徹底的に考える講座を開催しました。セミナー講師には、(株)インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長の安田英久氏、(株)コンセント 取締役プロジェクトマネージャーの大岡旨成氏、(株)インフォバーン 執行役員コンテンツ部門長の成田幸久氏を招いて「明日のWebコンテンツは、あなたが創る!」というメッセージを込めて、それぞれの立場からコンテンツ論を語っていただきました。

プロローグ.
Web担編集長が語るコンテンツ制作のヒント、
Webマーケティングの総括&展望



安田氏には1年前のこの場で2012年にヒットしそうなキーワードをピックアップしていただきましたが、今回はそのふり返りを兼ねた総括と今後の展望などを語っていただきました。概略は以下の通りです。

(1)ディスプレイ広告の再評価
そもそもの広告の役割を取り戻す方向に進みつつある。
アトリビューションや第三者配信+ビューする‐評価、アドベリフィケーションなど、いずれもちゃんとやっているのは一部だけで、本格化はこれからとのこと。

(2)マーケの倫理
ペニオクの芸能人ステマで、アメブロが広告に「PRマーク」を掲載。

(3)コンテンツ中心のマーケティング
インバウンドマーケティングで動き始めている。
パンダアップデートの影響も、本格化はこれから。
ユーザー理解の方法論も変わってきている。
アフィリエイターによるコンテンツ制作も一部で行われるようになった。

(4)ソーシャル施策の評価
いいね数とかフォロー数・RT数を指標にするのではなく、エンゲージメントしているかを評価する方向に。
表面的にはエンゲージメント率でも、出しているコンテンツがビジネスの方向性とコミュニケーション設計に合っているのなら、ゴールとしての顧客ロイヤルティに貢献しているはずなので、KPIととらえていいとのこと。

(5)タグマネージメント
Googleタグマネージャー、Adobeタグマネージャー、UNITAG など

(6)スマホ本格化
データ分析もマルチデバイスをまたいだユーザー識別の時代になってきた。
Googleアナリティクスもそろそろ「ユニバーサルアナリティクス」の方向になる。

その他
「LINE」はサーバーが悲鳴をあげるほどすごいみたい。
一方、来ると思ったけどそれほどでもなかったのが「ソーシャルコマース」「ゲーミフィケーション」「Pinterest」「ビッグデータ」など


セッション1.
失敗しないWebコンテンツ戦略


“認定人間中心設計専門家”の肩書きを持っていらっしゃる大岡さん。自身がプロジェクトマネージャーとして日々コンテンツ戦略の企画・立案・設計に携わるうえで大切にしていることを語っていただきました。概略は以下の通りです。

(1)コンテンツとは…ニーズの創出と発見である
何を達成したいのか、その目的を念頭に、サイト構造設計・コンテンツ設計を行う。

(2)WEBデザイン=体験のデザイン
「誰に」→「何を」→「どの順番で」→「どのように」伝えるかをデザインする。

サイトを設計するには
「全体像として必要なコンテンツを設計」→「コンテンツの優先度を設計」→「書くコンテンツの体裁を設計」してWEBサイトを構築する。

(3)コンテンツ戦略とは
「戦略」→「ユーザーの利益」→「ユーザーの目的にあった表現・内容」を考えること。
コンテンツを管理する戦略=コンテンツストラテジー

(4)(株)コンセントの仕事の流儀
ワイヤーフレームを書いてからデザイン、デザインしてからコーディング、という手順からの脱却。→初期段階から同時にスタートする(ワークフローを改革していく)。

必要なタスクをクライアントと一緒に考えていく。クライアントの内部にコミットして、ビジネスを理解して一緒に作り上げていく。→(プロジェクト体制を改革していく)。

PCサイトがいつまであるのか?雑誌がいつまであるのか?この疑問を常に持ちながら仕事をすることが大切。
→プロジェクトを視覚化し「デザイン」のプロセスや本質的価値をコアプロダクトにする。

●デジタルの成果物をつくるプロセスすべてがデジタルである必要はないのです!
良いコンテンツを制作するためには、その前提となる戦略とプロジェクトの作り方が重要



セッション2.
恋するコンテンツ part2


コンテンツ・マーケティングを恋愛戦略に例えて、コミカルにわかりやすく興味深いイラストレーションや刺激的な写真を使ったスライドで、コンテンツ・マーケティングの必要性を語っていただきました。
セミナーの冒頭から、「世の中には3種類の人がいます。」それは「放っておいてもモテる人」「ステキなのにモテない人」「根本的にモテない人」の3人。このうち「ステキなのにモテない人」をコンテンツのちからで「モテる人」に変えていきましょう!とセミナーがスタートします。

(1)「悩み」を「強み」に変えるコンテンツ・マーケティング
1.信頼の醸成…(宣伝だけに頼らない戦略が立てられる。)
2.意識の覚醒…(ニーズを顕在化する。)
3.ファン化…(ストーリー戦略でファンを生む。)
4.資産化…(コンテンツ資産が最強の武器となる。)
5.新市場創出…(信頼と期待で新市場を生む。)

(2)心を動かすコンテンツの条件
1.単純明快…(分かりやすさ、見やすさ、使いやすさ)
2.意外性…(おや!まあ!へぇ!という驚き、発見)
3.個性…(差別化、一貫性)
4.信頼性…(生の声、権威、数値、歴史、被リンク数)
5.おもてなし…(演出力、話題性、遊び心)
6.共感…(共有体験、感情など、すべての道は共感から始まる)
7.物語性…(記憶、感動、想像など、人の心を動かすのは物語)
※物語の条件は、「変化」と「対比」が重要です

●これらを実践していけば…
初めのうちは、冷たくあしらわれたり、シカトされたり、弄ばれたり、品定めされたり、うまくいったり、いかなかったり、いろいろ試行錯誤(PDCA)はあるかと思いますが、目標(KPI)が叶う日は必ず来ます!

恋愛戦略という名のコンテンツ・マーケティングを上手に使って、あなただけの桃源郷を築きましょう!


最後に
安田氏のWebマーケティングの総括&展望をはじめ、コンテンツストラテジー&コンテンツ・マーケティングの最前線で活躍される大岡氏、成田氏の実務体験に基づいた貴重な講演でした。さすがに注目コンテンツを次々と生み出されているだけあって、講演内容やスライド資料も興味深く伝わりやすいものでした。安田氏、大岡氏、成田氏の講演はOAC会員各社のWebサイト制作に良いヒントをもたらしてくれるものと思います。どうもありがとうございました。

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