
4月 アテの木
輪島市の木「アテ(能登ヒバ)」。アテの漢字は「档」。辞書を引くと記録文書・支え棒などと出てきます。輪島漆器の木地などの需要が増えるにつれて、市全域で造林が盛んに行われました。強い抗菌・防腐効果を持つ成分ヒノキチオールが多く含まれるため、住宅建材や箸、家具、積み木、楽器などの用途にも使われています。
《制作クリエイター》
松島 みなみ (株式会社たきコーポレーション)

3月 雪割草
猿山岬灯台周辺などに群生する可憐な花、雪割草は翰島市の花。花言葉は「忍酎」や「期待」。厳しい環境を乗り越えて咲くその姿に由来しています。3月下旬、雪解けに合わせるかのように薄紫や白、赤など色とりどりの花を咲かせる姿は、これからの輪島を象徴するかのよう。季節はまもなく春を迎えます。
《制作クリエイター》
和地 未帆 (株式会社日庄プラスワン)

2月 犬の子まき
輪島市内にある曹洞宗のお寺で2 月15 日から3 月15日にかけての法要「涅槃会(ねはんえ)」後にまかれる団子、犬の子。
北陸各地では丸い形が一般的ですが、輪島ではお釈迦様が臨終の際に駆けつけたとされる犬や鳥、蛇など、十二支の動物の形をしています。早春の風物詩でもある犬の子まき。これからも守り継がれることでしょう。
《制作クリエイター》
入江 桧 (イラストレーター)

1月 アマメハギ
囲炉裏やコタツに当たっているときにできるアマメ(火だこ)を「怠け者はおらんか」と剥ぎ取りにかかるアマメハギ。
能登地方に古くから伝わり、家庭の災厄を払う願いも込められた正月行事「アマメハギ」は、2018 年に「来訪神 仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。新しい1年の始まり、今年は良い年にしたいものです。
《制作クリエイター》
村松寿哉 (株式会社明治アドエージェンシー)