
1月16日、第14回「OAC学生広告クリエイティブアワード」の授賞式を行いました。応募総数744作品。ご応募いただた皆さん、ありがとうございます。(応募学校一覧はこちら)
厳正なる審査の結果、以下の皆さんが見事受賞いたしました。
<本年の課題>
・全日本空輸株式会社:「ANAでイスタンブールもしくはストックホルムに行きたくなる広告」
・株式会社 明治:未来の「どっち派!?」のカタチを表現した広告
<OAC審査委員>
赤羽 卓矢(株式会社東京アドデザイナース)
石橋 新一(株式会社たきコーポレーション)
小野 寿愛(株式会社電通クリエイティブピクチャーズ)
田中 暢 (株式会社アドブレーン)
長川 吾一(株式会社スパイス)
諸橋 裕子(株式会社博報堂プロダクツ)
宇垣 恵一(OAC専務理事)
<後援>
一般社団法人日本新聞協会

学生広告クリエイティブアワード2025
OAC大賞

「絵になる街、ストックホルム」
専門学校日本デザイナー学院
下堀 力太
選考理由
本作品は、色彩豊かな街・ストックホルムの魅力を的確に捉え、それをあえて色鉛筆という手法で表現した点が高く評価されました。実際の風景を想像させながらも、温かみのある描写によって見る人の想像力を刺激し、現地を訪れてみたいという気持ちを自然に喚起しています。新聞広告という媒体特性を生かしながら、視覚的な楽しさと旅への期待感を巧みに伝えた、完成度の高い作品として選出しました。

学生広告クリエイティブアワード2025
OAC賞 入選
<グラフィック部門>


「本場にしかないもの」
嵯峨美術大学
鈴木 花歩

「ストックホルムが彩る、人生の一ページ」
大阪芸術大学附属大阪美術専門学校
北川 萌香

「自分らしさは変わっていく。」
嵯峨美術大学
寺谷 龍介

「”のこ活”始めてみませんか?」
和光大学
柴原 萌々子

学生広告クリエイティブアワード2025
OAC賞 入選
<映像部門>

日本大学
菅谷 慶人

洛陽総合高等学校
森山 史堂

横浜デジタルアーツ専門学校
大庭 楓香

法政大学高等学校
1班

城西国際大学
麻生 結愛花

学生広告クリエイティブアワード2025
企業賞(ANA賞)
<グラフィック部門>


「ANAとイスタンブールに冒険を!」
東京情報クリエイター工学院専門学校
石山 巧朗
選考理由
冒険心を刺激するゲーミフィケーション要素がグランプリの決め手でした。旅行を「冒険」と再定義し、他作品と差別化ができており、 ゲーム表現により、心理的な期待感(ワクワク感)を醸成できます。実際の風景描写でなくても、イスタンブールの雰囲気を想起できたのも素晴らしかったです!
<グラフィック部門>


「気づいた頃には」
専門学校日本デザイナー学院
寺沢 咲希
選考理由
視覚的な美しさで視線を留めさせ、広告としての接触時間を長く保つ力があり準グランプリに選出しました!象徴的なモチーフに「橋の表現」、直行便という機能を「橋」に置き換えたかと思い、印象的でした。日本と現地がダイレクトにつながる利便性と、心理的な距離の近さを洗練された表現にしていると推測してます!
<映像部門>


城西国際大学
李 澤楷
選考理由
時代性を捉えたエモーショナル・メッセージを強く感じグランプリに選出しました。「コロナ禍の若者の訴え」の時代性を代弁し、強い共感を生むとともに、 旅を「解放」として描くことで、深いレベルでの旅の動機につながると思いました!
<映像部門>


近畿大学
中本 幹大
選考理由
ANAのSNSとの相性が良く、即戦力として展開ができること、企業のSNSマーケティング戦略に即戦力として活用できるトーン&マナーを備えており選出しました。広告色を排除したリアルな構成が、若年層(Z世代)の共感を得られる。
【ANA総評】
皆様、沢山の応募ありがとうございました。今回は新しい就航地を指定したことより、各国の特徴を沢山調べていただき、要素を広告の中に多く入れていただいたように感じました。
今回、受賞作品はその中でも実際にその都市の創造に加え、旅の需要喚起、ANAの経営ビジョンである「ワクワク」を感じられるものを選定させていただきました!この度は、皆様素敵な作品をありがとうございました!

学生広告クリエイティブアワード2025
企業賞(明治賞)
<グラフィック部門>


「あっちも気になる。」
専門学校日本デザイナー学院
江原 未音
選考理由
“両方食べたことがある“=“浮気したことがある“という表現にしたことで広告物としてのメッセージ性の強さを感じました。また、きのこたけのこらしいユニークさもあり、結果どちらも食べてみようという気になるところを評価しました。
<グラフィック部門>


「折るたび変わる、どっち派も気分も。」
仙台デザイン&テクノロジー専門学校
髙橋 凜々子
選考理由
「きのこの山」「たけのこの里」が見る方向で変わる、見方を変えると楽しみが変わるなど解釈が様々な広告だと思いました。50周年のテーマ“変わる“がとてもよく表現できているところを評価しました。
<映像部門>


中央大学
相方 彩音 樋口萌 笠井颯太 小山 公那
選考理由
どっちも派を示唆する新しい切り口を表現できていたと思います。どっちが好きだけでなく、相手を理解すること、そして最後には“両方同時に口にれるたときの表情”が見た人が自分もやってみたいことになると思いました。
<映像部門>


立教大学
倉田 晃輔
選考理由
“禁断のどっちも買い“という行動から新しい価値が生まれるのではないか?そう思わせる映像技術を評価しました。どっちも派が特別であるという表現も、上手に消費者心理をくすぶっていると思いました。
【明治総評】
“未来の「どっち派!?」のカタチ“に様々な切り口でのアプローチを頂けたと思っております。国民的論争を巻き起こすお菓子「きのこの山」「たけのこの里」ならではの面白い表現が多数ございました。50年の歴史から時代と共に「どっち派!?」を感じられる作品や恋愛表現なども多かったのですが、今回重要視して評価したことは“メッセージ性“と“どっち派の未来“を表現できている作品を選定させて頂きました。
【OAC総評】
応募総数は744点(グラフィック646点・映像98点)。ご応募ありがとうございました。
今回は、明治・ANAの2社より課題を頂戴いたしました。明治さんは、学生の皆さんにとって馴染み深い『きのこの山』・『たけのこの里』。ANAさんは、『イスタンブール』と『ストックホルム』直行便。馴染みの薄いものでも、広告ですからどのように見る人の興味や関心をひくか、要は課題の本質を真剣に考えてくれているかどうかが大事です。食べたことがない、行ったことがなくても、調べ尽くす。想像を膨らませる。どうしたら食べたくなるか、行きたくなるか、考える。そこに皆さんチャレンジいただきました。
そして、審査にあたった我々はありきたりに感じるものではなく、『お!』と思えるものを求めています。
例えば、明治の映像部門グランプリは『どっちも一緒に食べたらどうなるか』の視点、同じく明治の映像部門準グランプリは、課題に沿った上で、テクノロジーとうまく融合させています。またグラフィックグランプリの『浮気したことがある』は、シンプルで且つそうだなぁと思わせる視点。そんなところが評価されたわけですが、学生時代の今、とことん考えた上で、粗削りでもこんな表現があったのか、等々の意外性のある『視点・切り口』も欲しいところです。
(以下は毎年のように記載していますが、今後の更なる飛躍のために今回も記載いたします)
1.課題(商品)のことを深く考えましたか?
2.課題を考えてくれた企業のことを深く考えましたか?その会社のブランドイメージを考えてみましたか?
3.あなたの制作した広告を観る一般の方々(ターゲット層)のことを深く考えましたか?
4.いま現在の社会情勢など、考えましたか?
5.(1~4)のこと等をまとめて、今回の広告の方向性やコンセプトをつくってみましたか?
6.(1~4)のことを何も考えず、いきなり制作していませんでしたか?
7.あなたの制作物を観る方が、どう思ってくれたら成功か、ゴールを想い浮かべましたか?
8.一つの表現アイデアに固執していませんでしたか?たくさんアイデアを出せましたか?
9.創り上げたものを客観的に見直せましたか?自分本位なものになっていませんでしたか?
10.ま、いいかと妥協しませんでしたか?
11.創っていて面白かったですか?学校の課題だから出せば良いと思っていませんでしたか?
各企業の皆さんは、皆さんに自社や商品のことを知ってもらいたい、ファンになってもらいたい、 そして若い皆さんの新たな視点が、同じ年代層の方々に届くものであってほしい!そう待ち望んでいます。企業はお客さまのことを真剣に想い、より良い商品を開発しブランドのイメージを築き上げていきます。 そしてその指針に沿ってお客さまとも接し、クリエイティブの表現も同様です。
いくら美味しいお店でも、働く人の態度が悪いと、もう行かない!ともなりかねません。 せっかく良い味を届けたいのに、お店の雰囲気や届け方(表現)が悪いと、台無しです。だから今後は更に真剣に、本気で考えてほしい!技術も大切ですが、その前段階の考え方を学んでほしい!今回受賞された方、そうでなかった方も、今後ますます好奇心旺盛に、本を読むなど実際に様々なことを体験する機会を増やし、たくさんのことを自分にインプットしてください。それが今後のアウトプット(表現)に繋がるはずです。AI時代ですが、出てくるものを鵜呑みにせずに考えるのも皆さんの様々なインプットが基となります。AIをディレクションするのも皆さんであることを忘れずにいてください。
その上で、常にクリエイティブの観点は持ち続けてください。2026年、更なる皆さんの活躍を期待しています!
公益社団法人日本広告制作協会
