
三陸鉄道カレンダー2027
宮沢賢治とイーハトーブの「響き」
2027年のカレンダーは、宮沢賢治のフレーズの楽しい「響き」をテーマに描いていただきます。賢治の物語をお読みいただき、物語の世界観を表現していただいても良し、物語から触発され、感じたことを自由に描いていただくのも良し。各月の季節感をふまえつつ、三陸鉄道の車両を絡めた作品をお願いいたします。このカレンダーを見て、楽しい気持ちになり「いつかは三陸鉄道に乗りたいな」そう思える作品、そして毎日目にするカレンダーですので、明るく1日を過ごせそうな素敵な作品をお待ちしています。
エントリー締切 6月5日(金)
制作月の連絡 6月10日(水)予定
作品提出締切 7月24日(金)
応募資格 プロ・アマ・学生を問わず、どなたでも応募いただけます。
出品料 無料
提出物 イラスト・絵画作品(A3 ヨコのみ)原画・データいずれでもOKです。
まずはエントリー!
締切:6月5日(金)
下記の専用フォームで出品をお申し込みください。
・応募点数はお一人様2点まで可能です。
・描いてみたいと思える希望月は6点までご記載ください。
なお、描いていただく「月」は出来るだけご希望に添うようにいたしますが、各月の応募数にあまりへだたりが出ないよう最終的にはこちらで指定いたします。予めご了承ください。
※ 制作いただく「月」の連絡は6月10日(水)を予定しています。
エントリーフォームはこちら
(注)皆様との連絡はメールで行いますので、フォーム内に記載するメールアドレスは誤りの無きよう半角英数字でご記入ください。
各月の作画テーマはこちら
上記をクリックし、各月のテーマを必ずご確認いただき、希望月をご検討ください。
[カレンダーの構成について]
各月のカレンダーは、
・イラスト/ 絵画
・賢治のフレーズ(当協会でデザインし入れ込みます)
・賢治の物語等に関する説明(当協会で作成)
・賢治の物語(青空文庫 QRコード)
にて、構成・デザインします。
[作品の応募について]
● 原画での応募の場合
A3: 天地297mm(H)×左右420mm(W)にてお願いいたします。なお、今回カレンダーは壁掛け時A3で絵柄部分はA4ヨコのサイズとなりますが、ギャラリー列車運行の場合を想定しA3でお願いいたします。
※作品原画は、こちらでデータ化します。
送付先:公益社団法人 日本広告制作協会(OAC) 三鉄係
〒104-0061 東京都中央区銀座1-14-7 銀座吉澤ビル9F
【注】作品の返却について
作品の返却費用は昨年までは当方にて負担し返却しておりましたが、物価高騰等にて今回より「着払方式」に変更いたします。ご了承ください。返却希望の方は原画送付時に 「返却希望」 とご記入のうえ、お送りください。
● データでの応募の場合
・画像サイズ : 天地297mm(H)×左右420mm(W)
・ファイル形式 : TIFF
・画像解像度 : 350dpi
・確認用PDF
上記作品画像データとPDF データをメールにてお送りください。
宛先: award@oac.or.jp 件名:三鉄2027応募
なお、データ容量が大きな場合は大容量ファイル送信サービス等をご利用ください。
作品締切 : 7月24月(金)
郵送は当日消印有効 、メールは当日中にお送りください。
[カレンダー採用作品の審査選考について]
三陸鉄道と日本広告制作協会にて行います。優秀作品12点(各月1点)を選考しカレンダーを制作します。
結果発表:9月中旬
カレンダーに採用された方には、直接ご連絡いたします。
また採用された方には、三陸鉄道からの感謝状と完成したカレンダーをお贈りします。
カレンダー販売開始予定:2026年10月初旬(三陸鉄道オンラインショップ さんてつ屋等)
[カレンダーの仕様等]
・仕上がりA4 ヨコ/中綴じ・28 ページ/カラー(壁掛け時A3)。
・作者名はカレンダー内に表記いたします。
・カレンダーのデザインは、全体構成を考え当協会で行います。
[諸権利等]
本企画は三陸沿岸のまちと三陸鉄道への応援が目的のため、カレンダーのほか、 三陸鉄道の広報・宣伝・販促活動や同社販売物に使用される場合があります。(例:過去にはポストカード・クリアファイルでの使用がございます。このような場合は、作者の方にご連絡のうえ、後日少量とはなりますが、お贈りしています)。公益社団法人日本広告制作協会(OAC)では、サイト・SNS 等で作者名・作品の発表にて使用します。ご応募いただいた作品の著作権は、OAC 並びに三陸鉄道に上記目的による利用許諾が成されたものとします。
[注意事項]
・応募作品はオリジナル作品であり、第三者の知的財産権を侵害していないものに限ります。権利侵害が判明した場合は、受賞発表後であっても受賞を取り消すことがあります。また作品内容がコンプライアンスおよび公序良俗に抵触すると判断した場合は、作品の発表を控えさせていただく場合もあります。
・選出された作品をご自身のポートフォリオやサイト、SNSなどへの掲載は自由です。なお、応募作品の公表はカレンダー販売開始時期(2026年10月頃予定)以降としてください。

各月の作画テーマについて

カレンダー制作の目的
このカレンダーをきっかけに、三陸沿線を含む岩手を旅し、それぞれのイーハトーブをみつけてもらいたい。また宮沢賢治のことを知るきっかけにしてもらいたい。そんな想いを胸に、公共機関である三陸鉄道が三陸沿線のみならず宮沢賢治の愛したイーハトーブ=岩手を、そしてこのカレンダーを観る全ての方に楽しんでもらうことが目的です。
作画上の留意点
1.賢治の物語に登場する愉快なフレーズを各月のテーマとしています。
まずは各月の物語をお読みいただき、また各月に記載した内容からイメージを膨らませてください。
2.各月とも三陸鉄道の車両はお描きください(大小は問いません)。
3.表現は皆さんの自由です。デザイン的にシンボリックに表現にするのも、ファンタジー感あふれるものにするのも、絵本風なイメージにするのもありです。見て楽しめるものにしてください。
4.賢治のフレーズは、当方で入れます。
絵柄が濃ければ白抜きの文字を使いますし、薄ければスミ文字になど、デザイナーが調整します。
ちょっとデザイナーになったつもりで、ここにフレーズが入れば大丈夫だなと、意識しながら絵もお描きください。
そのフレーズを読んで、どう伝えたら多くの方に賢治のフレーズが印象に残るかもお考えいただけると幸いです。
5.毎日、目にするカレンダーです。印象的で気持ちのいい作画をお願いします。
1月
堅雪かんこ、凍み雪しんこ、
硬いお餅はかったらこ、
白いお餅はべったらこ。
『雪渡り』 (抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
林の中には月の光が青い棒を何本も斜ななめに投げ込こんだように射さして居りました(物語より)。
そこにはキツネたちが遊んでいます(どんなキツネたちかは物語を読んで想像してください)。
三陸鉄道も月明かりの青白い野原の向こうを、ゆっくり走っています。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『雪渡り』では、キツネの子どもたちが人間の子ども(兄妹)を招待して一緒に楽しみます。フレーズの「堅雪かんこ、凍み雪しんこ」は賢治が子供の頃、実際に耳にしたわらべ歌なのかもしれません。なお、賢治の物語では『とっこべとらこ』、『茨海小学校』、『土神と狐』、『貝の火』、『黒ぶだう』などにキツネは登場しています。
2月
こんなのが ざしきぼつこです。
『ざしき童子のはなし』(抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
三陸駅ホーム。三陸鉄道やってきます。ホームには通学の学生。冬の格好です。そして10人のはずが11人います。あれ? (三陸駅(ホーム)や周りの風景はお調べください)
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『ざしき童子のはなし』は、「こんなのがざしきぼっこです」と、4つの「ざしきぼっこ」の話をあげています。さて、今月の絵のホームには10人で集まったはずなのに、11人います。ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がなく…。「こんなのがざしきぼっこです」。
3月
(こんなことは実に稀れです。)
『革のトランク』(抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
吉浜駅からしばらく行くと右手に、扇洞漁港と海。それをバックに三陸鉄道が走っています。快晴。空が高いです。(扇洞漁港等の風景はお調べください)
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の「革のトランク」では、(こんなことは実に稀です。)と9回出てきます。しかも全てが「なんだかなぁ」ということばかり。若い賢治が悪戦苦闘している様子をユーモラスに描いています。さて3月11日、あの震災から16年。あの日、鍬台トンネル内で地震に遭遇した三陸鉄道車両は、スピードを落としかけているとき大船渡の指令室からの無線電話で「止まれ」の指示を受けトンネルの中間点で停車。その後、無線も途絶え、携帯も繋がらず…。この車両は3ヶ月後にトンネルから出され「奇跡の列車」(36-105形)として現在も走行しています。なお、宮沢賢治は1896年(明治29年)6月15日発生の明治三陸地震の2か月後の8月27日に生まれ、1933年(昭和8年)3月3日発生の昭和三陸地震の半年後、9月21日に亡くなっています。こんなことも実に稀かもしれません。
4月
ところがそんなことには一向構はず林には
やはり毎日毎日子供らが集まりました。
お話はずんずん急ぎます。
『虔十公園林』(抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
虔十公園林の杉の大きさは、文中に「一丈」ほどとあるので、3mあるかどうかの高さ。
杉の列はどこを通っても並木道という文章も。そこに現在(令和)の子どもたちが、元気に遊んでいます。遠くには青々とした山。その前を三陸鉄道が走っています(あくまで想像の景色です)。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『虔十公園林』、杉を植えた虔十が亡くなって20年ほど経っても、子供たちは集まって遊んでいます。賢治の「あしたはどうなるかわからないなんて」という詩には、どうなるかわからないといふのなら植えろ、植えろと言っていたり、「農民芸術概論綱要」では、永久の未完成これ完成なりとも言っています。『虔十公園林』の完成形は、そこに遊ぶ子供たちがいることなのかもしれません。
5月
ドッテテドッテテ、ドッテテド
やりをかざれる とたん帽
すねは はしらのごとくなり。
『月夜のでんしんばしら』(抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
月明りの中、電信柱が行進しています。線路の向こうには三陸鉄道がそろそろとやって来ているのが見えます。ユーモラスにお願いします。(参考写真)陸中野田駅付近 左に電信柱がたくさんあります。あくまで参考程度にお考えください。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『月夜のでんしんばしら』では、ドッテテドッテテ、ドッテテドと線路脇の電信柱が行進しています。賢治は「鉄チャン」(乗り鉄?)でもあったようですが、電車も詩や物語に多く登場させています。なお、三陸鉄道の車両は電車ではなくディーゼルカー。 電気がなくとも走ります。2011年の震災時は停電が続きましたが、三陸鉄道は、車両のエンジンを動力に車内灯を付け車両内を本社機能として活用しました。
6月
海だべがど おら おもたれば
やつぱり光る山だたぢやい
ホウ
髪毛風吹けば
鹿踊りだぢやい
『高原』 「春と修羅 第一集」より 出典:青空文庫
【作画ポイント】
舞台を「種山ヶ原」としましょう。奥州市、住田町、遠野市にまたがっています。
その高原から周りを見ると、うっすらと見えるのは海ではなく山。海と見まごうようにきらめいている山並み。風が吹き渡る中、大船渡の仰山流笹崎鹿踊りが高原で舞っています。三陸鉄道も遠くに小さく走っています。(「種山ヶ原」・「仰山流笹崎鹿踊り」はお調べください)
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『高原』。方言で構成されています。風が吹き渡ると髪の毛が鹿踊りのように立ち上がっています。
しかし、よく見る賢治の写真は坊主頭。長髪時代もあったのかな。周りの誰かがそうだったのかな。
7月
お空。お空。お空のひかり、
おてんとさまは、カンカンカン、
月のあかりは、ツンツンツン、
ほしのひかりの、ピッカリコ。
『気のいい火山弾』 (抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
高原の野原の中、柏の木の下にベゴ石という牛のように大きな黒い石。ベゴ石の頭には赤い頭巾をかぶった苔。すぐそばに麓に降りる道があり、その先にも草原は広がっています。向こうを三陸鉄道が走っています。良い天気です。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『気のいい火山弾』は、ある死火山のすそ野のかしはの木のかげに、「ベゴ」といふあだ名の大きな黒い石が、永いことじぃっと座ってゐました。から物語は始ります。「ベゴ」石は周りの連中に馬鹿にされています。このフレーズは、ベゴ石の上の苔が悪口ではやし立てるのに続いて、「うまいよ。なかなかうまいよ。しかしその歌は、僕はかまはないけれど…」と、こっちの歌をおやりと歌ったものです。
8月
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
『風の又三郎』 (抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
三陸鉄道、陸中野田-陸中宇部間を走る三陸鉄道、風が強く、草木は激しく揺れています。
(参考写真)https://archive-shinsai-photo.west.edge.storage-yahoo.jp/60603.jpg
【カレンダー掲載予定の文言】
『風の又三郎』の冒頭に出てくるフレーズです。実際の物語は9月1日から約10日間のお話です。まだまだ暑い夏ですが、気分だけは「どっどどどどうどどどうどどどう」と、まいりましょう。
9月
「おう、でかけよう。グララアガア、グララアガア。」
みんながいちどに呼応する。
『オツベルと象』 (抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
ここで、グララアガア、グララアガアと呼応しているのは象の集団。これを久慈の秋まつりの山車に見立ててお描きください。
三陸鉄道もどこかを走っています。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『オツベルと象』では、オツベルが「のんのんのんのん」とイネコキ機を回しているところに、白象がやってくるところから物語は始まります。描いていただいたのは、象の集団を久慈の秋祭りの山車に見立ててもらいました。皆さんも実際にその大きさを実感してください。
10月
ところが不思議なことは、
「わああああ」と云わないでも、両手で耳を塞いだりあけたりしますと、
「カーカーココーコー、ジャー。」
という水の流れるような音が聞えるのでした。
『十月の末』(抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
土手を走っている三陸鉄道の下では、現代の子どもが二人両手で耳をふさいだりあけたりしています。
その手前には、田んぼ。黄色く実をつけた稲穂です。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『十月の末』のフレーズ、皆さんも子どもの頃やってみたことはありませんか。物語の子どもたちも、なぜそう聞こえるのかを大人に聞いてみたりしています。なかなか面白いので読んでみてください。
11月
「おらの道具知らないかあ。」
「知らないぞお。」
と森は一ぺんにこたへました。
「さがしに行くぞお。」とみんなは叫びました。
「来お。」と森は一斉に答へました。
『狼森と笊森、盗森』 (抜粋) 出典:青空文庫
【作画ポイント】
山(森)は紅葉しています。その手前を三陸鉄道は走っています。
【カレンダー掲載予定の文言】
賢治の『狼森と笊森、盗森』では、人間と森が会話しています。人間は森に伺いを立てながら、森はときおりイタズラもしながら、仲良くなっていきます。
12月
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりのめあて。
『星めぐりの歌』 出典:青空文庫
【作画ポイント】
浄土ヶ浜から見える星空。三陸鉄道は銀河鉄道のように空を飛んでいます。なお夜空中央にフレーズを入れる予定です。
【カレンダー掲載予定の文言】
星めぐりの歌は、夏の星、秋の星、冬の星と季節は関係なく様々な星をめぐっています。絵は浄土ヶ浜(宮古)を描いていただきました。三陸鉄道沿線付近では、他にも星がきれいに観られるところはいっぱい。久慈駅から足をのばした洋野町にある「まきばひろの天文台」、北山崎・鵜の巣断崖(田野畑)、岩泉町、碁石海岸(大船渡)…。
ぜひ皆さんも三陸鉄道で「星めぐり」の旅をどうぞ。そして12月も、来年2028年も皆さん自身が輝いていられますように!
