事業報告・計画
【2】2021年度事業計画

運営方針

昨年度の事業計画における運営方針では『新型コロナウイルス禍に伴い「働き方や経営上の課題」に直面しています。事務局としても様々な情報をお届けしていますが、各委員会を中心に、今後の有益な方策を模索し、その情報の共有に努めてまいります。

※なお、新型コロナウイルスの影響にて予定する事業を行えない可能性があります。ご了承ください。と記載いたしました。まさにその通りの一年になってしまいました。

2021年度はこの経験を踏まえ、変化に柔軟に対応してまいります。また、今後デジタルの波は加速していくでしょうが、私たちはクリエイターの集団です。扱う媒体が変化しようと、そこに培ってきた発想・アイデア・デザインを武器に、この難局を共に乗り越えていきましょう。今年度は既にデジタル化に向かって動き出している会社も、これからというところもオンラインでのセミナーや勉強会を更に充実させ、その変化に対応できるよう努めていきます。また会社経営に役立つ情報の共有は引続き行ってまいります。

※なお本年度事業はオンラインを中心とした活動にしてまいりますが、昨年同様、新型コロナウイルスの影響にて実施が難しいケースも出てくる可能性もあります。ご了承ください。

クリエイティブを活かし、育む 公益 収益 共益
三陸沿岸支援カレンダー制作    
大槌学園子どもたち支援活動    
想いを伝えるカードデザイン大賞2021    
学生広告クリエイティブアワード2021    
学生アイデアで社会をよりよくするコンテスト2021    
東京ハイヤー・タクシー協会とのコラボレーション    
経営と人材の育成のために
経営課題解決のためのセミナー、勉強会の開催    
若手クリエイターを中心としたデジタル系セミナーの開催    
学生支援セミナーの開催    
講師派遣・学生広告団体(東広連)支援    
経営状況のアンケート等調査・研究    
広告関係団体との情報交換    
各委員会・理事会・総会の開催    
会員企業相互の発展のために
CREATOR誌の監修    
E&O保険    

その他、昨年同様に内閣府・経済産業省からの情報提供や意見交換などを通して得た内容の公表なども会員社の皆さまに提供していきます。

クリエイティブを活かし、育む

  • 1.三陸沿岸市町村支援カレンダー制作
    (大槌町に始まった支援を点から線へ)

    東日本大震災から10年。被災した岩手県大槌町支援も2012年よりスタートし、9年間にわたるカレンダー制作も節目を迎えました。本年度からは、大槌町単体の支援から三陸沿岸の市町村を対象にした支援とすべく三陸鉄道とコラボレーションし、会員社ならびに広く一般から三陸鉄道と沿線風景を描いていただいたものを募り、カレンダーに仕上げます。三陸鉄道沿線は、岩手県の久慈市・野田村・普代村・田野畑村・岩泉町・宮古市・山田町・大槌町・釜石市・大船渡市の10市町村からなり、その全市町村を対象にしたカレンダーとします。制作は大槌カレンダー同様に、クリエイティブ・ボランティア活動にて行います。目的は、大槌町支援同様に三陸沿岸への観光促進を図り、地域活性化を目指すものです。

  • 2.大槌学園児童支援

    カレンダー制作で縁が出来た大槌学園との交流。大槌じまんカレンダー制作は終えるものの、子どもたちの想像力・創造力を培う授業に携わってきたことを別のカタチで継続したい。大槌学園では、ふるさと科の授業をカレンダー制作に充てていたが、ふるさと大槌のことを考えるためのもの、もしくは震災より10年を経過したこともあり、防災に関することなど大槌学園と相談のうえ、出来ることを模索していきます。

  • 3.想いを伝えるカードデザイン大賞2021

    「想いを伝えるカードデザイン大賞」は手作りのカード実物で審査するコンテスト。しかし昨年の第4回ではコロナの影響を鑑みデータのみで募集。83点の応募と数は少なかったものの、想いの熱量には変化はありませんでした。
    このカードデザイン大賞は、全国の学生の方、一般の方の応募が多いのも特徴です。
    デジタル全盛の今だからこそ、多くの方の様々な想いを通して、真に心に伝わるコミュニケーションの在り方を問う機会になるよう推進してまいります。

  • 4.学生広告クリエイティブアワード2021

    実際の商品を題材にして課題解決の能力を若い時代から体験してもらおうと、課題企業の協力の下に開催しています。昨年は、こちらも初めてデータのみの募集とし応募総数832点とコロナ禍にも関わらず過去最高数を記録しました。しかし、デザイン面に注力し過ぎる傾向が強く、広告としての本質をもっと深く掘り下げて考えてほしいというのが正直なところでした。この辺りは、具体的な学生支援のセミナー等でも訴えかけつつ、本アワードの更なる充実を図り、よりコミュニケーション力を身に着けていくキッカケづくりの場として定着させたいと考えています。

  • 5.学生アイデアで社会をよりよくするコンテスト2021

    自ら社会問題に関する課題を設定し、その課題の解決のためのアイデアを導く。そんなクリエイティブな行為を若いうちから実践してもらう機会とすることにより、今後の人生に役立ててもらいたい。そんな想いで始めた当コンクールも昨年はコロナ禍の中での開催。941点と、過去最高の応募数となりました。しかしアイデアレベルに達しない作品も多く、考えるキッカケにはなったと思いますが、更なる深みをこちらも持ってほしいものです。今後はより具体的で且つ人に伝わるためにどうしたら良いかという視点も付け加えてもらうべく伝え、継続していきます。

  • 6.東京ハイヤー・タクシー協会とのコラボレーション

    タクシーを身近に感じてもらうことを目的に、2019年「東京タクシー物語」と銘打ってタクシーにまつわるコピーを1行(17文字以内)で表現するコンテストを実施。車体ボディへ1行コピーをラッピングし東京を50台のタクシーが走行しました。昨年2020年も実施予定でしたが、コロナの影響で中止せざるを得ませんでした。
    2021年もまだ先行きが見えませんが、このコロナ禍もいずれは収束し街に人出も戻ることでしょう。そのタイミングが来たら、タクシー業界・タクシー会社もまだまだ大変な状況ではありますが、この2年間にわたり疲弊した全ての方々に、タクシーに書かれた1行コピーを見て、街行く人に少しでも元気になれる『エール』を送りたい。そのような計画を立てています。
    応募は2019年同様、広く一般から募り、元気の輪を広げていきます。『クリエイティブのチカラで社会を元気に』にするために、実施時期がいつになっても対応できるよう、準備してまいります(なお未定部分も多く、収入予算は組まずに支出のみ予算計上しています)。

経営と人材の育成のために

  • 1.経営課題解決のためのセミナー、勉強会の開催

    昨年度はコロナ禍の中、予定していたセミナーは中止し、経営委員会ではオンラインでの意見交換など、経営とコロナに関する様々な課題について話し合ってきました。また、この状況はOAC参加メンバーのみの問題ではなく、広く一般の会社経営者の方にも参考になると思い、HP上でその内容を公開しています。2021年度は、今後更に変化していくであろう社会環境や働き方に柔軟に対応していくために、経営・営業・働き方・人材育成をキーワードに勉強会やオンラインでのセミナーを開催し、この先の制作会社のあり方を模索していきます。

  • 2.若手クリエイターを中心としたデジタル系セミナーの開催

    2020年はグラフィック系の仕事が大幅に減少。クライアントサイドもデジタル系に本格的にソフトしていく兆候が伺えます。この状況に柔軟に対応していくためにも、またこれからの制作会社の生き残りをかけるためにも、そして学生にもこの傾向を理解してもらい、制作会社の門を叩いてもらうためにも、本セミナーを開催するものです。なお、グラフィックからデジタルへと取り扱う媒体が変化しようと、それを見る顧客の共感を得るクリエイティブの本質を掴んでいることが大切。この辺りは、学生・若手クリエイターにも伝えてまいります。

  • 3.学生支援セミナーの開催

    コロナ禍の中、採用人数の削減や採用見送りなど、学生にとっても大変な時代となっています。授業もリモートが多くなり、その影響で先に上げた学生向けコンクールを授業で取り上げるケースが多くなったようです。この傾向が今後も続くと想定し、よりコミュニケーションの本質を考えてもらうセミナーや、クリエイターによるポートフォリオ講座、就職に際して制作会社が求める人材や今後の働き方の実際等、全国の学生に向けてクリエイティブに関するセミナーをオンラインで開催していきます。

  • 4.講師派遣・学生広告団体(東広連)支援

    専門学校の学校関係者評価委員会・教育課程編成委員会への参加。ならびにポートフォリオ研修などの講師派遣依頼への対応を行います。また、東京学生広告研究団体連盟(東広連)活動の支援と審査協力を行ってまいります。

  • 5.経営状況のアンケート等調査・研究

    昨年度はコロナ一色の中、その経営状況を共有すべく多数のアンケートを実施。その内容はHPにもアップし、会員の方々以外へもその実態を公表しました。今年度も必要に応じ、共有すべき事柄はアンケート形式で実施、それにより現状をしっかり捉えていただき、且つ他社の状況を把握し、次のステップに早い段階で移れるような内容を心がけていきます。

  • 6.広告関係団体との情報交換

    広告関係23団体との情報交換もオンラインでの開催となり、昨年度はコロナの話題で終始しました。なお、コロナ禍での撮影業務時対応方法など、ここで知りえた有益な情報はタイムリーに会員社の皆さんに還元しています。 2021年度も同様に、『働き方』や『デジタル化』への動き等々の情報交換を通じ、会員の皆さんへの情報提供、また内容によってはHPへの掲載で広く一般にもお伝えしていきます。

  • 7.各委員会・理事会・総会の開催

    各委員会・理事会は、コロナが収束した場合でも昨年度同様にオンラインと事務局でのハイブリッド型での運営を検討。物理的距離の弊害を無くし、地方の方も参加しやすい環境といたします。また、2023年のOAC設立50周年に向けた準備も開始します。

会員企業相互の発展のために

  • 1.CREATOR誌の監修

    毎年12月に宣伝会議社より発刊しているCREATOR誌の監修。昨年度はコロナの影響にて出稿数は減りました。しかし自社をアピールする機会の創出は益々重要になってくると思われます。本誌は、会員社にとっては会社の雰囲気や環境、強みをアピールする場として、また学生にとっては制作会社を知るために、そしてクライアントサイドはパートナー探しのための情報源として活用されています。今年度はCREATOR2022として発刊を予定し、内容のより一層の充実を図ります。

  • 2.E&O保険の継続

    E&OとはErrors「過失」、Omissions「怠慢」の略語で、職務の遂行上の過失や怠慢によって顧客等の第三者に経済的な損害を与えた事に起因して法律上の賠償責任を負う事によって生じた損害を補償します。データ入力ミスや著作権に関して活用され、現在27社の会員社が加入。新たに加入を検討される方は事務局までお問い合わせください。

  • 2021 年度 委員会・理事会 開催予定
    • ※委員会はZOOMを基本とし、コロナウイルスの状況を見つつ事務局集合とのハイブリッド方式など臨機応変に対応していきます。
    • 5月の総会は、総会のみの開催予定にて懇親会は中止といたします。なお、総会は事務局&ZOOMのハイブリッド方式で行います。
    • ※基本的に祝日の前後は日程から外しています。それに伴い、通常曜日と異なる場合がありますのでご注意ください。
    • ※働き方改革委員会・情報交流委員会は不定期開催といたします。
2021年度予算書